• 第96回 早慶対抗水上競技大会
14
本塾

本塾 VS 早稲田大学

12
早稲田大学
  • 2024年06月30日
  • 東京アクアティクスセンター

MATCH RESULT

本塾

早稲田大学

2

Q1

1

3

Q2

3

1

Q3

4

3

Q4

1

5

PSO

3

14

SCORE

12

試合総評

第1ピリオド、慶應は堀孝多(経3)がセンターボールを獲得するも、序盤に先制点を許してしまう。すぐに追いつきたい慶應は、片山太治朗(環3)、片岡秀治(経3 )の2人が退水を誘発し、人数有利の状況から確実に片山がこの試合初の得点を決める。慶應は最初のピリオドからDFが冴え渡り、守護神春名慧(法4)を中心に何度もピンチを切り抜ける。追加点が欲しい展開の中、名倉弦(商4)がハーフ付近からミドルシュートを見事に決め、1点のリードを作る。慶應は固いDFを続け、何度かピンチを作られるも2つの春名のビッグセーブによりチームの勢いを維持することに成功する。お互いが譲らぬ激しい展開が続いた第1ピリオドは2-1として1点リードで終える。


続く第2ピリオド、勢いを維持したい慶應はこの日絶好調の春名が退水からのシュートをセーブを見せるなど鉄壁のDFを続ける。しかし慶應は退水から失点を許し、同点とされてしまう。ただ、失点直後のOF、片山の見事な動き出しから獲得したペナルティを自らが沈め、再びリードを作り出す。勢いに乗りたい慶應だったが、すぐに1点を返されてしまい、試合は再び同点に。リードが欲しい慶應は、山田龍ノ介(総3)が片山の素晴らしい動き出しを見逃さず、慶應の得点源である山田-片山のホットラインで追加点を奪うことに成功する。第1ピリオドと打って変わって得点ラッシュとなったこのピリオド、慶應の流れは止まることはなく名倉が鋭いバウンドシュートを決め切り、リードを2点に広げることに成功する。終盤、ミドルシュートからの失点を許してしまうも、慶應はゲームの主導権を譲ることはなく、このピリオドを3-3、計1点のリードを保ち、後半へ。


第3ピリオド、さらなる勢いをつけたい慶應はセンターボールを小林海渡(法3)が取り、幸先の良いスタートを切る。序盤から良いOFを見せるも得点には繋がらない展開が続いてしまい、連続して2失点を許してしまう。切り替えたい慶應は、この試合好調のエース片山が退水を誘発するなどチャンスを作るも、流れを切ることはできず、更に失点。たまらず取ったタイムアウト後も、慶應は退水から再び失点を許してしまい、計4連続失点を喫してしまう。流れを引き寄せたい慶應はその直後のOF、ボールはキャプテン錦戸公大(経4)へ渡る。左サイドから放った美しい軌道を描いたループシュートは惜しくもバーに当たり、相手ボールに。誰もがターンオーバーと思った瞬間、忍者の如く身を潜めていた片岡が相手DFからキーパーへのパスをカットし、久しぶりの得点を決めてみせる。終盤、追加点とはならなかったものの、連続失点を喫していたDFは再び機能し始め、その後は失点を許すことなくピリオド1-4として計2点のビハインドで最終ピリオドへ突入する。


最終第4ピリオド、最初からエンジン全開の慶應を、後押しするように観客席の声も一段と大きくなる。早速慶應のキーマンである山田が退水を誘発し、鈴木一誠(経3)がシュートを放つなど良いOFを見せ続けるも、いずれも得点には至らない。もどかしい展開が続く中、慶應は右前でのボールロストから大ピンチを迎える。しかし慶應のゴール前には、壁の如く鎮座している春名が。守護神がこの絶体絶命のピンチを止めると、すぐに片山が退水を誘発することに成功する。ボールを受け取ったのは抜群のシュートセンスの持ち主、山田。放ったシュートはキーパーの頭の上を抜き、慶應に追加点を与える。勢い付いた慶應は、直後に峰岸佑至(商2)の相手DFを引きつけるプレーによって浮いた名倉がバウンドシュートを突き刺し、同点とする。流れを掴んだ慶應は、キーパー春名、そしてこの試合DF職人と化した鈴木を中心にOFだけでなくDFも安定感を見せた。しかし、慶應は攻防の切り替えの際にオフェンシブファールによってボールを失い、久しぶりに失点を許してしまう。消えたビハインドは再び生まれ、慶應は終盤に1点を追う展開に。後が無くなった慶應は、タイムアウト後のOFでキャプテン錦戸がシュートを放つも惜しくもポストに阻まれてしまう。直後の相手OFを抑えた慶應だったが試合時間は残り30秒。キーパー春名から山田がボールを受け取り、最後のOFが始まる。続いて受け取った錦戸は、右前のわずかな動き出しを見逃さなかった。これまで幾度となく練習したという右前での動き出しを見せた片岡はキャプテンから受け取ったジャストパスからシュートを放つ。ボールは試合時間残り4.2秒でゴールに吸い込まれ、土壇場で試合を振り出しに戻すことに成功する。片岡のゴールへの大歓声の中、ラスト4秒の相手OFを守り切り、勝敗はPSO(ペナルティシュートアウト)によって決まることに。


PSO、慶應の1人目はキャプテン錦戸。キーパーの逆をつくシュートでいいスタートを切る。相手も1人目を成功させ、続く名倉。コースは読まれていたもののシュートは見事にネットを揺らすと、相手の2人目もシュートを沈める。3人目の山田は、豪快に右上にバウンドシュートを突き刺し、成功。相手の3人目も決めると、4人目のシューター片山も左下隅へシュートを放ち、ゴール。そして、直後の相手の4人目。放たれたシュートは、この試合大活躍だった春名の腕に阻まれる。これにより本年度の早慶戦の勝敗は慶應の5人目である堀に託されることに。大きなプレッシャーの中、堀の思い切り身体を上げて放ったシュートは鋭く右上に突き刺さり、慶應は合計14-12で早慶戦の勝利を手にすることに。本年度の慶應水球の目標の1つであった早慶戦4連覇は、未曾有の挑戦でありながら、無事成し遂げられた。

SCORER

Q1

  • 片山 太治朗(03:22)
  • 名倉 弦(05:21)

Q2

  • 片山 太治朗(03:38)
  • 片山 太治朗(04:40)
  • 名倉 弦(06:25)

Q3

  • 片岡 秀治(05:53)

Q4

  • 山田 龍ノ介(02:53)
  • 名倉 弦(03:38)
  • 片岡 秀治(07:56)

PSO

  • 錦戸 公大()
  • 名倉 弦()
  • 山田 龍ノ介()
  • 片山 太治朗()
  • 堀 孝多()

STATS

GOALS

14
12

SHOTS

25
30

EXCLUSIONS

6
7

PENALTY FOULS

0
1

SAVE

10
4

LINEUP

PLAYERS
  • 2
  • CB

片岡 秀治

大学3年生

  • GOAL:
    2
  • PF:
    0
  • 3
  • DR

國澤 秀太

大学1年生

  • GOAL:
    0
  • PF:
    0
  • 4
  • DR

堀 孝多

大学3年生

  • GOAL:
    1
  • PF:
    1
  • 5
  • DR

名倉 弦

大学4年生 (S)

  • GOAL:
    4
  • PF:
    2
  • 6
  • DR

村上 弘武

大学4年生

  • GOAL:
    0
  • PF:
    0
  • 7
  • DR

山田 龍ノ介

大学3年生

  • GOAL:
    2
  • PF:
    1
峰岸 佑至
  • 8
  • DR

峰岸 佑至

大学2年生

  • GOAL:
    0
  • PF:
    1
  • 9
  • DR

錦戸 公大

大学4年生 (C)

  • GOAL:
    1
  • PF:
    0
  • 10
  • CF

小林 海渡

大学3年生

  • GOAL:
    0
  • PF:
    0
  • 11
  • DR

鈴木 一誠

大学3年生

  • GOAL:
    0
  • PF:
    0
  • 12
  • DR

片山 太治朗

大学3年生

  • GOAL:
    4
  • PF:
    1
GOAL KEEPER
  • 1
  • GK

春名 慧

大学4年生

  • SAVE:
    10
  • SAVERATE:
    45%
  • 13
  • GK

下田 達也

大学3年生

  • SAVE:
    0
  • SAVERATE:
    0%

OUTLINE

第96回 早慶対抗水上競技大会

本塾 VS 早稲田大学

  • 開催日時 2024年06月30日
  • 試合会場 東京アクアティクスセンター
  • 大会種別 早慶対抗水上競技大会
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